YAMAHA R25用ECUとMFJ CUPJP250

今シーズンから、JP250というカテゴリーにGETを供給しました。



JP250は、市販車をベースの250㏄プロダクションバイクのクラス。
現在は、世界各国でオリジナルのレギュレーションの下重要性が高まってるクラス。
市販車ベースと言う事で、車両価格が安いため、年齢に関わらず、初心者がロードレースの世界に入りやすいことが上げられます。サーキットを走ってみたい、レースにも興味がある、といった潜在的なファン層にとって、4ストローク250ccバイクであれば、身近な価格でベースバイクを手に入れることができます。レースがもっと身近な存在になります。
アフターパーツメーカーも市販車と言う事で、沢山参入しています。
R25GET ECU(LMB48 ECU)は、元々はアジア選手権でアジアプロダクション250クラス（AP250)に
参戦するチームから依頼があり開発をスタートしました。
ヨーロッパでは、R3カップやST300（ストック300）のプロダクションレース用にこのECUは使われています。

そんな中、キジマKISSレーシングチーム様がGET ECUの使用をして頂ける事になりました。

GETの持つエンジンマネージメントシステム（データーロガー・ラムダキット等）を
使用し、本格的なエンジンコントロールシステムを導入して頂きました。

我々自身は、ロードレースのセッティングサポートは初めてでした。
２月よりサポート開始。
ライダーは、小椋華恋！
まずは、地方選の筑波ロード選手権開幕戦にエントリー。
予選は、なんとポールポジション獲得。
決勝は、同着の2位と言う結果でした。



小椋華恋の素晴らしい走りもあり得たリザルトですが、この時点では、
セッティングも手探りで殆ど、ベースマップを触ってない状態。
GETの優位性を発揮しました。
オートバイブログでも紹介されてます。
MFJ CUPJP250が開幕しましたが、モトクロスのテストと重なる事が多く
最初の方は、帯同できませんでした。
各セクションが終わる毎に華恋からTELとロギングデータを頂き、解析してセッティング
マップを修正して、現地へメールすると言った作業でした。

我々の動きが変わった、変わらざるおえなかった事。
それは、第３戦のツインリンクもてぎラウンドです。
ココから、HONDAさんのCBR250RRがデビューをしました。
まだ出たばかりの車体ですが、その性能差は、この時点でも大きなものでした。
チームは悲観するなか・・・。
華恋は、違った。
また、練習走行のタイムを聞いて、そんな悲観しなくてもいいんじゃないか？
という内容でした。
いつもの如く華恋からコメントとロガーデータを送って貰って解析し
次の日のレースウィークに備えました。
そして予選。
下馬評通りCBR250RRは物凄く速い。しかし、まだデータも揃ってないので、
上位３台（あまり言いたくないが・・・メーカー様の息が・・・）
は速いがその他のCBR250RRとは勝負が出来るそんな感じでスタートしました。
結果は4位。上位１０台中R25は２台で10位とヤマハ最速となりました。
これも華恋のライディングによるところが大きいです。
彼女が得意としているコースと言う事もありましたが。
我々としては、GETの優位性を発揮できたと思ってます。

決勝は雨・・・。
非常に辛いレースとなりました。雨の為、華恋が得意とするレイトブレーキングも使えず。
直線が速いCBRには着いてけず、総合9位　クラス4位で惜しいレースとなりました。

オートポリスも行けなかったので、事務所からバックアップするはずでしたが、
雨と霧の為レース中止となりました。

CBR250RRがどんどん熟成されて手がつけられない。
そこを少しでも良くする為、鈴鹿サーキットで夏にテストを慣行！
ココで、ベースマップをガラリと変更しました。
今までのベースマップはGETの推奨を使ってましたが、セッティングを大きく変えても
ライダーに反応がイマイチ伝わりにくかったのを少し敏感に反応するマップに変更。
ライダーにも好感触を得て次なる岡山ラウンドへ。

岡山ランドは、SUGOとオートポリスが中止になった事もあり。
２レース開催となり、岡山より我々も帯同する事となりました。




予選は11位昨年のレコードより１秒速いタイムでも１１位です。
トップと1秒半の差があります。CBR250RRおそるべしです。
華恋はR25勢３位です。昨年は物凄く予選が悪かったようで、岡山もそんなに走った事が
無い中良くやりました。
決勝は、ヒート１　総合１１位　クラス6位　ヒート2　総合10位　クラス6位
でした。R25では、どちらのヒートも２位と言う結果でした。

そして最終戦鈴鹿。
何とか華恋をクラス表彰台に上げたいとチーム一丸となって、
マシーンを仕上げてきました。




予選は、17位・・・。非常に苦しいです。でも昨年の鈴鹿・5月の鈴鹿4耐・夏のテスト
で36秒台を更新する事が出来なかった彼女が予選は３秒も更新。
やはり違います。
決勝は、総合12位　クラス6位　R25勢では2位で終わる事が出来ました。

結果として、シリーズ4位で終わってしまったこと・・・。
何とかシリーズ3位で終わらせてあげたかったのですが、残念でなりません。

CBR250RR勢は強く。来シーズンはR25での参加チームが減るという話も
チラホラ聞いてますが、キジマKiSSレーシングは来年もR25でエントリーするようです。
まだまだ、早く出来ると思いますので、来シーズンもサポート出来ればと思ってます。
来期の目標は、R25勢では常にトップ。表彰台を狙っていくのが目標です。



ちょっと話は長くなりましたが・・・。
キジマKiSSレーシングで使ってるECUは市販のGET　ECUです。
キジマKiSSレーシングで使用して頂いたコンポーネンツは此方。


GET ECU（LMB48 ECU)



GET クイックシフター



GET M40　データロガー



GET LC1-EVO (ラムダセンサー）


使ってみたい方は、弊社オンラインショップ・他社様ネットショップ。
バイク量販店でお買い求め頂けます。

今後関係会社様とも相談し、スペシャルマップの販売も考えております。
宜しくお願い致します。

また、MFJ CUP及び地方選　JP250クラスにR25で参加されるライダー様並びにチーム様へ
の技術サポート（有料）も展開していきますので、ご興味がございましたご連絡ください。