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全日本モトクロス GETサポートライダー小川孝平 [全日本モトクロス]

昨日も書きましたが、
全日本モトクロスのセッティングサポートはフルサポートとしては2年目
我々はIA-2の小川孝平選手 HONDA CRF250R(チームITOMO)を中心にサポートを展開しました。


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小川選手は、昨年から仕事をさせてもらっていて、今年のCRF250Rは大きな変更が無かったので
昨年のデータと彼の好みから、ベースとなるマップを一から作り変えて挑みました。



小川選手が使うGET ECUは、PRO FACTORY KIT !
GETが世界モトクロス選手権(MXGP)で勝利する為に生み出したキットです。

ECU本体は、RX1-EVO GETのハイスペックECUを使い。
クリーナーボックに加工して取り付けるセカンドインジェクションキットを
装着し、RX1-EVO ECUにてノーマルのインジェクターと追加のインジェクターの
噴射比率を調整して、ライダーが欲しいパワーとトルク。そしてドライビリティーを
最適化する調整を行ってます。

セカンドインジェクションについては後で触れるとして・・・。

今年から、データーロガーシステムを搭載して、A/F(空燃比)を見ながら
セッティングを詰めていきました。

まあ、モトクロスは、ロガーデータの解析は本当に大変です。(笑
自分は、モトクロスの解析から入りましたので、ロードレースを今年担当するの当たり
非常に楽といったら語弊がありますが。。。見やすいです。
モトクロスは、コースが土の上で毎週変化するのとアップダウンやジャンプやギャップ
・ワダチ・・・レブに当てる・・・。
まあ、色々な要素があるんで、綺麗なA/F波形はまず無いです(笑
こればっかり見ていると、自然に読めるようになります。
その中で、不具合が起きてる箇所をライダーのコメントをもとにに究明します。

レースの空燃比なんで、当然の様にパワー空燃比となります。
基本的に一般で言う濃い方向になるのですが・・・。
自分が見て来たトップライダーは濃い方向を好みます。
濃いと開けた時のパンチ感やギャップなどにも出力負けしないなど良い面が多いです。
パワー感も当然あります。
しかし、マイナス点としては、全体的に重い感じのエンジンになり。
燃料が燃え切らないで不完全燃焼でボコ付き(息継ぎ)やボギングなどお越しやすい傾向に
なります。

薄い方向は、ツキが良く非常に乗りやすいです。しかし、全体的なパワー感と言う意味では
薄れるようです。ギャップやワダチなど当たり負けします。バイクが前に進まず横滑りをする。
トラクションがかからない。薄いと言っても理想空燃比14.7とかより濃いですよ。
色々なライダーを見てきましたが、濃い方向のセッティングで乗れないライダーが殆どです。
理由は、疲れる・・・。重い・・・。
この子たちが上を目指すには、小川選手のようなセッティングで走れるようにならないと
難しいと感じます。

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さて今シーズンの小川君ですが。
オフシーズンにアメリカトレーニングで相当力を付けて帰ってきました。

開幕戦 HRS九州は、
予選ヒートレース(10分+1周):1位通過
決勝 ヒート1(20分+1周):3位 ヒート2:2位 総合2位

第二戦 オフロードヴィレッジ
予選ヒートレース :1位通過
決勝ヒート1(30分+1周):1位 ヒート2:2位 総合1位

第三戦 グリーンパーク弘楽園
練習走行でのアクシデントにより棄権

第四戦 スポーツランドSUGO
予選ヒートレース :1位通過
決勝ヒート1(30分+1周):2位 ヒート2:2位 総合2位

第五戦 藤沢スポーツランド
予選ヒートレース :4位通過
決勝ヒート1(30分+1周):7位 ヒート2:2位 総合2位

第六戦 スポーツランドSUGO
予選ヒートレース :4位通過
決勝ヒート1(30分+1周):1位 ヒート2:リタイヤ 総合7位

第七戦 名阪スポーツランド
予選ヒートレース :1位通過
決勝ヒート1(30分+1周):1位 ヒート2:2位 総合2位

第八戦 オフロードヴィレッジ
予選ヒートレース :2位通過
決勝ヒート1(30分+1周):1位 ヒート2:3位 総合2位

最終戦 スポーツランドSUGO
予選ヒートレース :4位通過
決勝ヒート1(15分+1周):21位 ヒート2:16位 総合21位

シリーズランキング 3位となりました。

第2戦で待望の優勝!

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今年も良いスタートを切ったのですが、チャンピオン争いをしてた
第3戦での公式練習走行でのアクシデントによりドクターストップがかかり
出場できなかったのが痛かったです。

夏のインターバルの間にアメリアへトレーニング。
その間に此方では、ベースマップをガラリと修正しました。
そしてSUOG全てはココから動きだしました。
土曜日までは、今までのを使い。日曜日の朝の練習走行で新しいマップを入れ
今までのと今回ので良い方を選んでもらいました。
結果、新しいものを使ったようですが、見てる側からしても今までとは全然違うのが
目に見えて解ったので、上手く行ったと思いました。
ヒート1は本当に速かったです。他を凌駕するってあんな感じだなぁって思いました。
ヒート2は、転倒・・・。そのままリタイヤになってしまい。残りのレース全勝して
トップ2台が何かあればと言う形しか望みはなくなりました。
続く名阪・OFFVとヒート1を優勝。2つ勝つことは出来ませんでしたが、
ライダーもマシーンもまずまずで最終戦へ・・・。
最終戦は台風が来ていて、コースも荒れ、本来のレースコンデションで
レースが出来ませんでした。アクシデントに巻き込まれたり。
実は、インターバル後のSUOGのヒート2で足を骨折してしまい。治らないまま
最終戦まで攻めた小川選手に感動というか、気持ちが凄く伝わるシーズンでした。

今年1年を通じて、小川選手からは、褒められたことは一度もありません(笑
レースに対してのモチベーション。経験から彼が求めてる所まで行かなかったのも
事実だと思います。ネガな部分があったとしても最終的には、腕で何とかしてしまう
ライダーで非常に頭が良いです。コース状況の変化やレース展開などを読む力が
非常に優れてます。小川選手はプライベーターですから、事前練習も行けない時もあり
そんなときは、事前に修正してほしい所を聞いて、準備をしますが、基本土曜日の
予選が終わり、その夜にロガーデータを解析して、決勝用のマップを作るという
パターンで一年やってきました。我々としても非常に良い経験をさせて頂きました。

来シーズンの体制はまだ報告を受けてませんが、
良い体制でレースが出来れば、間違いなくチャンピオン候補・チャンピオン争いを
してくれるライダーだと思います。

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来年サポートが出来るなら、3年目良い結果を出したいと決意しそれに取り込もうと思ってます。

小川選手が使うGET ECUは、PRO FACTORY KIT !
GETが世界モトクロス選手権(MXGP)で勝利する為に生み出したキットです。

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ECU本体は、RX1-EVO GETのハイスペックECUを使い。
クリーナーボックに加工して取り付けるセカンドインジェクションキットを
装着し、RX1-EVO ECUにてノーマルのインジェクターと追加のインジェクターの
噴射比率を調整して、ライダーが欲しいパワーとトルク。そしてドライビリティーを
最適化する調整を行ってます。

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M40データロガーシステム

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LC1-EVO(ラムダセンサー)



さてさて・・・セカンドインジェクションですが・・・。

【GET セカンドインジェクションって本当にすごい!】
IIA-2 ランキング上位5位の中に2台がこのシステムを利用しています!
セカンドインジェクション化すると、どうなの?

通常のモトクロッサーは
バタフライ式のスロットルバルブをはさんで、シリンダー側に
1個インジェクターが付いています。
このキットは、エアボックス側にもう1個のインジェクターを設置します。

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キットに付属のインジェクター


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CRF250Rのセカンドインジェクション搭載車

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YZ250Fのセカンドインジェクション搭載車


この2個のインジェクターをエンジン回転によって使い分けることで、
低速回転域での俊敏なレスポンスと高速回転域でのピークパワーを高い
レベルで両立することが出来ます。
急加速など正確で細かい回転コントロールが必要なコーナリングで使われる
低速回転域ではスロットルバルブ側のノーマルインジェクターが主に働き鋭い
レスポンスを得られます。
中・高速回転域では、パワーを重視しエアボックス内に配置したセカンド
インジェクターが主に働仕事をします。
このインジェクターの位置は燃焼室から離れているため、噴射された燃料が
燃焼室に入るまでの距離を得ることにより、燃料と空気が均一に混ざり、温度が低く
体積の少ない混合気が産み出されます。
これよってパワーアップに必要な、より多くの良質な混合気をシリンダーに送り込む
ことが可能なります。
写真のように、付属のインジェクションの噴射口も独特です。
GET PRO FACTORY KITでは、専用のMAYAセッティングソフトウエアにて、
マップ上(回転数/アクセル開度)でスロットルバルブ側とエアボックス側の噴射配分
の調整も出来、パワーの出し方をライダーの好みに更に近づける事も可能です。

・前に蹴りだすトルク感が半端ない!
・450ccに乗った後でもパワー負けしない!
・一度、セカンドインジェクション付の車両に乗ってしまうと、シングルには乗れない!

などサポートライダーからのインプレも聞いています。

また、セカンドインジェクション化をする事で、エンジン内の冷却効果も高め、
エンジンの熱タレによる出力低下を抑える効果もあります。

我々は、HONDA以外(YAMAHA SUZUKI)のセカンドインジェクション化の
ノウハウとセッティング実績もありますので、来シーズンに検討されてるようでしたら
ご相談ください。純正でセカンドインジェクションが装着されているKAWASAKIも
GET ECUによって、噴射配分が調整出来る様になりますし、もっとパワートルク
そしてドライビリティーの向上が図れるので検討してみてください。


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